2009年8月25日火曜日

古い針




実家の裁縫箱の中にあった手縫い針のセットです。 何年経っているのでしょうか、、、、、建築業を営む実家では私が育つ頃、大勢の見習いの大工さんたちが住み込みで働いていて、寝具一切を母は手縫いで作っていました。真綿を引っ張って綿入れを手伝った布団作りの日、、、今ではセピア色になった遠い日の、秋の陽射しと、ふくらんだふかふかの布団の匂いが懐かしく思い出されます。81歳の母は今は針を持つ事はありませんが、朝目覚めれば庭に出て、花木の手入れを、家の中ではイチゴジャムやきゃら蕗、おはぎ など、季節の手料理を楽しんでいます。しわしわになった母の手ですが、まだまだ作り続けることでしょう。

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